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生い立ちの経緯は色々ありましたが、昭和32年に108号車として
今の形態で箱根の山を走り始めたモハ2形。その中でも、
108号車は1998年から現在の「金太郎塗装」まで3種類の
塗装を纏った、所謂箱根登山鉄道の注目車として、
活躍している様に見えます。この塗装は2004年から2008年まで
見る事が出来た水色+クリーム塗分けの昭和25年頃塗装です。
この日は同じくモハ2形109号車と2連で、遅い時間まで
箱根の山を上り下りしていました。そして強羅行きを
塔ノ沢にてバルブ。車でも行けず、周りにも人家の少ない
箱根登山鉄道の「秘境駅」と化しており、夜ともなると
暗黒地帯に虫の鳴き声しか聞こえない怖い駅でもありますが、
その最中、108号車が到着。夜の変則ダイヤですので交換も無く、
乗降客もゼロのまま、すぐさま出発して行きました。
108号車が照らすライトの先には何度も行き来してきた
煉瓦造のトンネルが浮かび上がります。